まだ間に合う。今すぐ始めたい、歯を守るお口ケアルーティン

健康・からだのこと

歯って、なくなってから初めて大切さに気づくもの

ちゃんと歯磨きしてるから大丈夫。そう思っていた。

でも「自分の歯で一生噛める」って、実は当たり前じゃない。日本人が歯を失う原因の第1位は歯周病。しかも自覚症状がないまま進むから、気づいたときにはもう手遅れ、ということが起きる。

私は幼少期から虫歯が多くて、ずっと治療してきた。大人になってからも「次は気をつけよう」と思いながら、正直ちゃんとできていなかった。年齢を重ねてきて、ふと思った。このままでいいのかな、と。

そんなとき、SNSで「健康は資産だ」という言葉を目にした。食べることが大好きな私にとって、歯を守ることは、これからの楽しみを守ることだと気づいた。

失ってからでは遅い。でも、今からなら、まだ間に合う。

そこから本気で始めたのが、予防を意識したお口ケアのルーティン。今日はその話をしたいと思う。

まず知っておきたい:歯周病って、じつは身近な病気

歯のケアを本気で考えたとき、最初に調べたのが歯周病のこと。

歯周病は「悪い菌」が原因で起きる。口の中にはいい菌も悪い菌もいて、悪い菌が増えると歯ぐきに炎症が起きる。進むと歯を失うリスクがある。

厚生労働省の「令和4年 歯科疾患実態調査」によると、45歳を過ぎると約半数近くが歯周ポケットを持つという結果が出ている。年齢とともに割合は上がり、75〜79歳では約60%に達する。しかも若いからといって安心はできない。年齢に関係なくなる病気だ。

歯周ポケットを有する者の割合を年齢階級別に示した棒グラフ。45歳以降から割合が高くなり、75〜79歳では約60%に達する。
出典:厚生労働省「令和4年 歯科疾患実態調査結果の概要」/歯周ポケットを有する者の割合(年齢階級別)
45歳を過ぎると約半数近くが歯周ポケットを持ち、年齢とともに割合が上昇する。

さらに厄介なのが、口臭の原因にもなるということ。口臭の6割は舌の汚れ(舌苔)が原因とも言われている。

これを知ってから、歯磨きに対する意識がかなり変わった。

歯磨き、結局いつするのがいちばん大事?

「1日3回磨きましょう」とよく言われるけど、忙しい日は難しいこともある。じゃあ1回だけ選ぶなら、いつ?

歯医者さんに聞いたところ、答えは「就寝前」

寝ている間は唾液の分泌が減って、悪い菌が繁殖しやすい。だから寝る前に口の中をきれいにするのがいちばん大切とのこと。

朝起きてすぐ(食事の前)もできれば大事。寝ている間に増えた菌を、食事で体の中にまき散らさないため。あわせて舌磨きも習慣にしたい。舌の汚れが口臭の大きな原因になるから。

日本と北欧、歯磨きの考え方ってこんなに違う

お口ケアを調べているうちに、「北欧式歯磨き」というものを知った。日本と北欧では、歯磨きに対する考え方がけっこう違う。

日本でよくある考え方北欧でよくある考え方
汚れを落とす虫歯を予防する
何回もしっかりすすぐすすぎは最小限
歯ブラシ中心フロスも込みで「歯磨き」
治療重視になりがち予防重視

いちばん驚いたのが、「すすぎは少量・1回だけ」という考え方。

日本では何回もゆすいでスッキリさせるのが普通だと思っていたけど、それだとせっかくのフッ素を洗い流してしまう。フッ素を歯に長く残すことが、虫歯予防のポイントなんだそう。北欧では水道水にフッ素が含まれている国もあるくらい、国ぐるみで歯の健康に取り組んでいる。

全部いっぺんに取り入れなくていい。まずこの3つだけでも効果を感じやすいのでおすすめ。

  • フッ素入りの歯磨き粉を使う
  • すすぎは少量の水で1回だけ。慣れてきたらすすがなくてもOK
  • 夜だけでもフロスを使う

私のお口ケアルーティン、具体的にはこんな感じ

北欧式を参考にしながら、今の自分に合ったルーティンを作った。

夕飯後(就寝前)

  1. デンタルフロスで歯と歯の間を順番に通す
  2. 水を含んでくちゅくちゅ、水圧をかけて洗い流す×2回
  3. フッ素入り歯磨き粉をつけて、1本ずつ丁寧にブラッシング
    (鉛筆持ちで歯に当て、やさしく小刻みに動かす。奥歯の内側は磨き残しが多いと指摘されたので特に意識)
  4. 水をペットボトルのキャップ1杯半(約10ml)程度含んで、軽くすすいで終わり
    (フッ素を残すために、すすぎすぎないのがポイント。慣れてきたらすすがなくてもOK)

朝 起床後(食事の前)

  1. 歯ブラシに何もつけず、軽く濡らして全体をやさしくブラッシング
  2. 舌ブラシで舌をやさしくブラッシング
  3. 口に水を含んでくちゅくちゅ、水圧ですすぐ×2回で終わり

寝ている間に増えた菌を洗い流すイメージ。歯磨き粉を使わないので、そのまま朝食をとっても味が変わらないのがいい。口の中もスッキリして、気持ちよく食事ができる。

朝食後

  1. 口に水を含んでくちゅくちゅ、水圧ですすぐ
  2. フッ素入り歯磨き粉をつけて、全体をやさしくブラッシング
  3. 水を少量(10ml程度)含んで、軽くすすいで終わり

夕飯後も朝食後も、仕上げは「少量すすぎ」で終わる。最初は物足りなく感じたけど、慣れたら気にならなくなった。むしろこのほうが歯に良いと思うと、スッキリ感の基準が変わった気がする。

仕上げは歯医者さんに

子供のころは「仕上げはお母さん」だったけど、大人の仕上げは歯医者さん。

どんなに丁寧に磨いていても、自分では取りきれない汚れや、磨き残しのクセがある。私も歯医者でクリーニングしてもらったとき、奥歯の内側が磨けていないと指摘された。それ以来、そこを特に意識して磨くようにしている。

3か月に1度、少なくとも半年に1度は定期健診に行くのがおすすめ。予約を先に入れてしまうのがコツ。

まとめ:食べることを長く楽しむために

歯のケアって、後回しにしがちだけど、「食べることが好き」な人こそ大事にしてほしいなと思う。

今日から始めるなら、まずこの3つ。

  • 寝る前の歯磨きを丁寧に
  • フロスを夜だけでもプラス
  • すすぎは少量1回に変える

それだけでも、口の中の環境はかなり変わると思う。

私もまだ途中経過だけど、定期健診で「きれいに磨けていますね」と言ってもらえるのが小さな目標。一緒にがんばりましょう。

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