エンディングノートで挫折?書けない理由と解決法

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今回は、エンディングノートに挑戦してみました。

…と言いたいところですが、正直に告白します。書き始める前に、いきなり心が折れました。

「どんなことを書くんだろう?」と、まずは市販のエンディングノートの中身をネットで調べてみたんです。そうしたら、考えなきゃいけないことが次から次へと出てきて、すっかり面倒になってしまいました。

もし今、同じところでつまづいている方がいたら、この記事が少しだけ肩の力を抜くきっかけになれば嬉しいです。「私だけじゃなかった」と思ってもらえたら、それだけで書いた甲斐があります。


中身を調べたら、いきなり心が折れた

まずは定番の、コクヨのエンディングノートの中身をネットで調べてみました。そして、項目の一覧を見た瞬間に驚きました。

「え、こんなに項目があるの?」

自分のこと、家族のこと、財産のこと、保険、年金、銀行口座、デジタル関連のアカウント、医療や介護の希望、葬儀のこと、お墓のこと、遺言、ペット、そして大切な人へのメッセージ…。

見ているだけで、書き始める前からお腹いっぱい。「これ全部、私が決めて書くの?」と、軽い気持ちで調べたのにずっしり重くのしかかってきました。

結局、「市販のノートを買うのはやめよう」と決めました。これを全部埋めるのは、今の私には無理。だったら、本当に必要な最低限の項目だけを自分で調べて書こう。そう方針を変えたんです。


次々出てくる「考えなきゃいけない問題」

手が止まった理由は、項目の多さだけではありませんでした。一つ書こうとするたびに、別の疑問がわいてくるんです。

  • どこまで書けばいいの? 財産も気持ちも葬儀も、書き出したら際限がない
  • 紙に書く? それともパソコンのドキュメント? どっちが安全で、どっちが続けやすい?
  • パスワードや暗証番号はどうする? 書いておかないと家族が困る。でも、そのまま書くのは怖い
  • どこに置いておけばいいの? 家族には見つけてほしいけど、他人には見られたくない

ひとつ考えると、その先にまた次の問題。考えれば考えるほど迷路に入り込んでいって、「もう、今度でいいか」と閉じてしまいました。

たぶん、同じ経験をした方は多いんじゃないでしょうか。


でも本当は、逃げたかったのかもしれない

ここからは、ちょっと正直な話を。

手が止まったのは、項目が多いから。考えることが多いから。…そう思っていたのですが、もう少し奥に、別の気持ちがあった気がするんです。

私は普段から「明日死ぬかもしれない」「人生は有限だ」と口にしています。頭では、ちゃんとわかっているつもりでした。

でも、エンディングノートを前にして気づいたんです。まだ、どこかで人ごとだと思っている自分がいる、と。

「そうは言っても、さすがに明日ってことはないだろう」。心のどこかでそう思っている。それはつまり、自分の死をまだ自分ごととして受け止めきれていない、ということですよね。

面倒だと感じたあの気持ちの正体は、もしかしたら「逃げたい」だったのかもしれません。向き合うのが、ちょっと怖かった。

でも、それでいいんだと思うことにしました。怖くて当たり前。逃げたくなって当たり前。その気持ちごと認めてあげたら、少しだけ前に進めた気がします。


つまづいて気づいた、3つの考え方

折れかけた気持ちを立て直すために、私が自分に言い聞かせた考え方が3つあります。

① 完璧を目指さない。最低限の項目から

市販のノートの全項目を埋めようとするから心が折れる。だったら、本当に必要な項目だけに絞ればいい。「家族がすぐ困ること」を中心に、最低限の項目をネットで調べて、そこから書き始めることにしました。空欄を埋める作業じゃなく、必要なものだけ自分で選ぶ。そう思ったら、ぐっと気が楽になりました。

② 「すぐ役立つ情報」と「気持ち・想い」を分ける

ごちゃ混ぜに考えるから迷うんですよね。銀行口座やパスワードのような「家族がすぐ必要になる実務情報」と、メッセージのような「気持ちの部分」を分けて考えると、頭が整理されました。まずは実務情報から手をつけるのがおすすめです。

③ 一度で完成させない。育てていくもの

エンディングノートは、一回書いて終わりじゃない。状況も気持ちも変わっていくもの。だから「今の時点の答え」を書いておいて、また変わったら更新すればいい。そう考えたら、ハードルがぐっと下がりました。


保管とセキュリティ、私はこう決めた

いちばん悩んだのが、保管方法とパスワードの扱いです。私なりに出した結論をシェアします。

デジタルで残すことにした

迷った末に、私はデジタル(パソコンのドキュメント)で残すことにしました。理由はシンプルで、更新しやすいから。手書きだと、書き直すのが面倒でつい放置しがち。デジタルなら、思い立ったときにサッと直せます。「育てていくもの」と考えるなら、更新のしやすさは大事なポイントでした。

パスワードは「1つだけ」紙に残す

ここが一番のポイント。私はパスワード管理アプリの「1Password(ワンパスワード)」を使っています。これは、たくさんのIDやパスワードを1つのアプリにまとめて管理できるもの。

つまり、この1Passwordを開くためのマスターパスワード(親玉のパスワード)さえわかれば、家族はすべてのアカウントにたどり着けるということ。

そこで私は、このマスターパスワードだけを紙に書いて、ファイルに綴じておくことにしました。あちこちのパスワードをバラバラに紙に書く必要がなくなるので、管理がぐっとシンプルになります。

デジタルで本体を管理し、いちばん大事な鍵だけアナログで残す。この「いいとこ取り」が、今の私の答えです。

※紙に書いたマスターパスワードの保管場所は、家族には伝えつつ、簡単には人目につかない場所に。ここは各ご家庭で工夫してくださいね。


「とりあえず完成、随時更新」で肩の力が抜けた

こうして考え方を整理したら、ようやく書き始められました。市販のノートは使わず、最低限の項目だけをパソコンに自分でまとめる形で。

まだ項目は少ないし、書ききれていないこともたくさんあります。でも、「とりあえず、今はこれで完成。あとは随時更新」。そう決めたら、すごく気持ちが軽くなりました。

完璧じゃなくていい。一度で終わらせなくていい。そう思えたことが、つまづいたおかげで得られた一番の収穫だったかもしれません。


まとめ 逃げたくなる日があっても、まず一行から

エンディングノートって、「人生の終わり」のために書くものだと思っていました。でも書いてみて感じたのは、これは「今の自分を整える」ためのものだということ。

向き合うのが怖い日もある。面倒で逃げたくなる日もある。それでいいんです。その気持ちごと認めて、書けるところから一行だけ。

つまづいたって大丈夫。立派なノートじゃなくていい。私も、最低限の項目から少しずつ育てている途中です。一緒に、肩の力を抜いて進めていきましょう。

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