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子どもが巣立って、急に時間ができた。
嬉しいはずなのに、最初は「さて、何をしよう?」と時間を持て余していました。
長いあいだ、生活の中心は子どもでした。子どものスケジュール、子どもの食事、子どもの将来。自分のことは、いつも「あとでいいか」と後回し。そのくり返しで何十年も過ぎていた気がします。
そんな私が出会ったのが「タイムバケット」という考え方です。
やってみたら、頭の中がすっきり整理されて、「次に何をしたいか」が見えてきました。同じように、子育てが一段落してこれからどう生きようか考えている方に、ぜひ知ってほしくてこの記事を書きました。
- タイムバケットとは何か
- リストの書き方と優先順位のつけ方
- 実際にやってみて気づいたこと
一緒に、人生後半の「自分時間」の使い方を考えてみませんか。
タイムバケットって何?
「タイムバケット」とは、これからの人生を時間のかたまり(バケツ)に区切って、それぞれにやりたいことを入れていくという考え方です。
アメリカの医師・作家であるBJ・ミラー氏らが提唱したもので、日本では「バケットリスト(死ぬまでにやりたいことリスト)」に近い概念として紹介されることもあります。
でも、終活リストや遺言とはちょっと違います。
終活が「残される人のための整理」なら、タイムバケットは「残りの時間を自分がどう楽しむか」のための設計図。もっと前向きで、ワクワクするものです。
ポイントは、「いつかやろう」を「何歳までにやる」に変えること。このひと言が、行動を大きく変えてくれます。
子育て中の私が、ずっと後回しにしてきたこと
正直に言うと、子育て中は「自分のためにお金や時間を使う」ことに、罪悪感に近いものがありました。
行きたい場所があっても「子どもが受験だから」「まとまったお金がないから」。遠方に会いたい友人がいても「今は無理よね」。やってみたいことがあっても「とりあえず子どもが自活してからね」。
それがずっとくり返されて、いつの間にかためらうことが癖になっていたんですよね。
子どもが巣立ってから、ようやく気づきました。「落ち着いたら」はもう来ている。なのに、まだためらっている自分がいると。
もういいんだ、自分ファーストで。そう自分に許可を出すのに、思ったより時間がかかりました。でも今は、それが一番大事だったと感じています。
実際にリストを書き出してみた
タイムバケットを作るとき、まずやることはシンプル。思いつくことを、全部書き出すだけです。私はスプレッドシートに書き出しました。
コツは3つ。
- くだらないと思っても書く(「近所の気になるカフェに行く」でも立派なやりたいこと)
- カテゴリ分けしなくていい(旅行でも健康でも断捨離でも、まず全部出す)
- できるかどうかは考えない(現実的かどうかは後で判断すればいい)
私が書き出したリストには、こんなものが入っていました。
- ずっと行きたかった有馬温泉に泊まりで行く
- 20年会っていない友人に連絡する
- エンディングノートを書く
- イタリア旅行へ行く
- ひとりで焼肉を食べに行く
- 好きな作家の本を何度も読み返す
- ウエストをマイナス3cm減らす
書いてみると「あ、こんなにあったんだ」という発見と、「これはもう今すぐできるな」という気づきが同時にやってきます。頭の中にぼんやりあったものが、見える化された感じ。それだけで少し、前に進めた気がしました。
優先順位のつけ方は「何年以内にやるか」で決める
リストが書けたら、次は時間軸で分類します。ここが「タイムバケット」らしい部分。
私がおすすめするのは、3つのバケツに分ける方法です。
バケツ① 1〜2年以内にやる
体力・気力・お金、今が一番動きやすいと思えること。迷ったらここに入れる。「先に予定を入れる」ことができるものはすぐ動く。
バケツ② 5年以内にやる
少し準備や計画が必要なこと。お金を貯める、誰かと予定を合わせる、など。「5年あれば絶対できる」という安心感を持って取り組む。
バケツ③ 10年以内にやる
時間がかかるもの、少し先の夢。ただし、「10年以内」と期限を設けることがポイント。「いつか」と書いてしまうと、大抵そのままになります。10年後の自分は今よりも体力が落ちているかもしれない。だから10年以内、という期限には意味があるんです。
分類しながら気づいたのは、「5年以内のつもりだったけど、体力的に今やっておくべきかも」と感じるものがいくつかあったこと。年齢と体力を現実的に考えると、自然と優先順位が見えてきます。
そして、もう一つ大切なこと。決めたらすぐ予定を入れる。
「行こうと思っている」と「〇月に予約した」では、実現する確率がまったく違います。旅行でも、会いたい人への連絡でも、エンディングノートを買うことでも、まず一歩だけ先に動く。それだけで「いつか」が「もうすぐ」に変わります。
リストを書いたら、見えてきたこと
やりたいことをリストアップしていくと、同時に「やっておかなきゃいけないこと」も浮かんできました。
たとえば、エンディングノート。カードや通帳の整理。断捨離して身軽になること。
これって、義務感でやるんじゃなくて、「もっと自由に動くための準備」なんだと気づいてから、取り組む気持ちが変わりました。身軽になれば、動きやすくなる。頭が整理されれば、やりたいことに集中できる。
タイムバケットを作ることは、夢リストを作ることだけじゃない。これからの自分の生き方を、自分でデザインすることだと思います。
まとめ:「いつか」は来ない。だから今、書く。
以前、『あした死ぬかもよ?』(ひすいこたろう著)という本を読んで、ドキッとしたことがあります。タイトルそのままの問いかけなんですが、「もし明日死ぬとしたら、今日の自分の行動は変わるか?」という視点が、頭から離れなくて。
ホスピスで多くの患者さんと向き合ってきた医療者たちが口をそろえて言うのも、「もっとやりたいことをやればよかった」「あのときに行けばよかった」という後悔の声だそうです。
人間は死ぬとき、何も持っていけない。持っていけるのは、思い出だけ。
子育てをがんばってきた50代のあなたには、これからたくさんの「自分の時間」があります。そのかけがえない時間を、ためらいに使うのはもったいない。
まずは紙とペンを用意して、思いつくことを全部書き出してみてください。リストが完成しなくてもいい。一行書けただけで、もう始まっています。
私も、まだリストの途中です。一緒に、少しずつ進めていきましょう。
このブログ名「よんこのタイムバケット暮らし」について
最後に、このブログの名前のことを少しだけ。
「よんこ」は私のニックネームです。そして「タイムバケット暮らし」は、まさにこの記事でご紹介したタイムバケットを日々の暮らしに取り入れながら生きていこう、という気持ちから名付けました。
同世代の方に「私もやってみようかな」と思ってもらえたら、それだけで十分嬉しいです。
大げさな目標じゃなくていい。「ひとりで焼肉に行く」も立派なバケツのひとつ。そんな等身大のやりたいことを、少しずつ叶えていく記録をここに残していきます。
👇紹介した書籍です。涙をながしながら読みました。

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